石古坂と最大静止摩擦力

2021/12/31

■接地面のそれぞれの材質も最大静止摩擦力に影響を与えると思える事が、静止摩擦力の理解のゴール。

 石古坂を歩いていたのですが、車を避けるために立ち止まって少し路側によったところ足が滑って危うく転びそうになってしまいました。バナナの皮ではなく葉っぱを踏んでしまったようです。先程まで物理の摩擦力の話をしていたからだと思うのですが、摩擦力に関連付けてこの現象が頭の中で廻り始めました。滑るとは動くで、接地している物体が動いたのだから最大静止摩擦力を越えたって事かと思ったのですが、ここで疑問が。

最大静止摩擦力の公式

F0=μ N

F:最大静止摩擦力
μ  :静止摩擦係数
N  :垂直抗力

 これは教科書を見れば書いてあります。先程の滑った話に戻ると、横に動いても垂直抗力は変わらないはずですよね。坂の傾斜角が変わった。いえいえ同じでした。変わったのは、接地面がアスファルトから葉っぱに変わっただけです。最大静止摩擦力の式に戻ると、この接地面の変化は式の中のどれが変わったって事でしょうか。そうです、静止摩擦係数が変わったのです。係数と表現されると定数って感じがして何があっても変わらない数字っぽいですが、変わる場合があるのです。
 改めて、数学以外の理系の科目は実学だなと思った次第です。難しい場合もありますが、実学である物理、化学、生物、そして理科は、出来得る限り実際の現象や物質と関連付けて理解すべきです。理解するには最短の道です。またそれが正しい理解の仕方であるのではないでしょうか。


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