確率と科学そして価値

2021/12/31

■確率が何を表しているのかを考えるのは、科学の価値を考える事に通じる。

 モンティ・ホール問題( Monty Hall problem )ってご存知でしょうか。アメリカのクイズ番組で出された問題の解答に、確率の専門家達も巻き込んで論争を引き起こしたそうです。凄く短くすると、どのくじを引きますかって事です。誰もが当たりくじを引きたいとすると、確率の高い選択をしたくなります。そうなると確率の高いのはどの選択って事になります。では、この確率の高いくじの選択と本当に当たる事とは一致、若しくは関係しているのでしょうか。
 正解については色々な方法で詳しく解説されていています。確率は中学で数学の1単元として学習しますし、高校でも、数学A、数学Ⅰで場合の数、確率、また関連として集合、以上のテーマで学習しますので、中学生では少し厳しいですが高校生であれば理解可能な内容です。ところが、どの説明も理解は出来るのですが何かヤモヤ感が残るのです。
 科学の価値は、その再現性による予測であると思うのですが、確率は予測を可能にするのでしょうか。このポイントでの説明が殆ど為されていない事が、このモヤモヤ感の原因のような気がします。確率を専門で学んでいない人は当然の様に、確率の低い事と合理性が無い事は同義として話したり、何らかの判断にも使っています。確率を踏まえた直近の選択は、合理性があり、科学的と言える。critical thinking を思い出します。本当ですか?

【関連記事】
🟡技(Capability)


堤方橋 にて

家庭教師 マトミ

Tutor matommy
https://www.matommy.jp

PAGE TOP