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2022/01/06
いつの頃からか、社会人になって所属した組織が社会人としての教育を行う事が暗黙の了解事項として罷り通っている様に思います。テレビを見れば、私的な組織だけでなく公的な組織の方までもが、教育的指導と弁明しているのを耳にするという事は、それは現在も続いているのでしょう。確かに、昔は限られた人しか、高度な知識を得たり、特殊な経験をする事が出来ない為、その人に人を教育する能力があるかどうかに関わらず、その知識、経験を伝える事に価値があり、その意味で教育的指導はその言葉通りに必要な事だったと思います。しかし、現在においては知識の差、経験の差が個人の間で殆どないと言って良いでしょう。確かに、組織それぞれに特異な知識や価値はあるかもしれません。しかし、知識、経験、能力に差がない以上、それは教育ではなく組織に特異な情報の伝達であり、指導ではなく指示でしかないのではないでしょうか。一昔前は実現出来ていた社会が教育を行う事が現在では実現不可能であり、それにも関わらず現在もその特殊性を有しているとまるで子供の様に信じている人達に、理想の社会を実現出来ると期待して良いのでしょうか。
昔はあったかもしれない教育する能力を現在は社会に期待する事は出来ず、加えてここ十数年の社会全体の動きを鑑みれば、社会を実際に動かしている現在のPlayerに期待をする事は出来ないのではないでしょうか。では、我々は手をこまねいているしかないのでしょうか。最後の手段があります。それは教育です。そして社会と教育との関係（役割）の再構築です。理想の社会を実現出来る人材を教育して社会に輩出し、その人材が理想の社会を実現するのです。この教育を実現させる為に、社会と教育との関係（役割）を再構築するのです。
教育の本来の目的を取り戻し社会と教育との関係（役割）を再構築する事が、特定の個人の為の社会ではなく、特定の個人の為の価値ではなく、特定の肩書の為の社会ではなく、特定の肩書の為の価値ではない、人間の為の社会、人間の為の価値を創造することが可能なのではないでしょうか。
その一助として社会に貢献したく、微力ながら精進する所存です。
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