移項と結果と目的
2021/12/31
■移項は結果で、大切ななのは目的。
方程式を解く方法として等式の性質は前に説明しましたが、この性質を学ぶ中で「移項」を学習します。そして、方程式を解く方法として、何時の間にか「移項」を使って解く様に説明されます。
この「移項」は曲者です。ある生徒からこんな質問を受けました。
「移行する時は符号が逆になるんだっけ、それともそのままだったけ?」
この「移項」とは何なのでしょうか。
x+2=5 ・・・①
等式の性質より、両変に-2を足す。
x+2-2=5-2 ・・・②
左辺だけ計算する。
x=5-2 ・・・③
右辺を計算する。
x=3 ・・・④
上記の①~④から②を抜いて並べてみます。
x+2=5 ・・・①
x=5-2 ・・・③
x=3 ・・・④
上記の①と③に注目して下さい。①の左辺にあった「+2」が、③では符号を変えた「-2」になって右辺に移動した様に見えます。これが移項です。言い換えると、等式の性質を使用した際の結果なのです。
この生徒は、方程式を解く際の目的(左辺を文字だけにする。)を意識出来ておらず、その方法(等式の性質)を理解していないのです。見ているのは、結果だけなのです。人間は意味のない記憶はいずれ忘れてしまいます。意味のない記憶とは、目的の無い記憶です。
大切なのは結果ではなく、目的なのです。
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