🔵教えなければならない事
2022/10/31
ある縁で知り合いになった大先輩の中規模の会社の社長と少し先輩の日本で最難関の大学を卒業した会社員の方に、近況報告でこのホームページに書かれてある内容を熱意を持って説明した事がありました。
社長さんの反応はかなり冷ややかで、要約すると勉強は社会に出て活躍する事に何の役にも立たないとのでそんな事しても何の意味もないとのご意見でした。社長は早くから働き始めて、叩き上げで今の地位を築いた方でした。商売(ビジネス)の世界は大人でなくても成功出来ます。この社長は大人になりきれていないのに、ビジネスで成功したので自身が尊敬されるべき大人なっていると勘違いしているのです。勘違して当たり前ですよね。なんせまだ子供なのですから。すぐに調子にも乗ります。
日本で最難関の大学を卒業された少し上の先輩の意見は、勉強をしたくない人に無理に勉強させても意味はないので勉強が必要のない仕事に早い時期に就業すべきとの事でした。自身も好きで勉強した訳ではないのに、見て見ぬふりをしているのでしょうか。いずれにしてもこの先輩にとっての勉強は、働く為の資格の様なものとしか捉えられていないのです。結果を出せるからではなく、資格を持っているからその地位にいると考え、それが当たり前と本当に思っているのです。子供でなければ、こんな事を本気で思わないですよね。これらの事は我々の考えを実証してくれているのではないでしょうか。
勉強しないと大人にはなれないと言う事を。勉強したら必ず大人になる訳でなく、しっかりとした意図を持って学習しないと正しく生きる大人になる事は出来ないと言う事を。
教える側は、ただ教えるのではなく、意図を持って教えなければならないのです。では、この意図とは何なのでしょうか。それは、考える事です。「考える」そのものです。考える事だけが新しい物を生み出す事が出来るという真理だけでなく、考える事の限界、考える事に潜む誤謬、それらを全てを学んで初めて学習の本来の目的である「正しく生きる大人」になる事が出来るのです。
社会人経験のある講師
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