九九と能力と継続
2021/12/31
■結果は、能力の差よりも努力の差。
九九は小学2年生で学習しますが、最近教え始めた小学2年生の生徒はこの九九を完璧に答えられます。素晴らしいですね。この調子で算数は元より、他の教科についても上手く学習が継続出来る様にフォローするつもりです。それに対して、小学3年生の生徒で、まだ九九を完璧に答えられず、計算の中でも上手く使えこなせない生徒がいます。この二人に能力の差があるのでしょうか。どちらかが優っている、若しくはどちらかが劣っているのでしょうか。我々はこのどちらでもないと考えています。
スポーツの世界では、能力の差は確かにあり、その能力をある程度は向上させる事は可能です。では、勉強の世界ではどうなのでしょうか。我々は、この世界では能力の差は殆どないと考えています。確かに、天才はいます。しかし、本当にごく僅かではないでしょうか。では、この二人の結果の差は何が原因なのでしょうか。我々は、心の問題と考えています。そして、小学生から中学1年生くらいまでは、本人を取り巻く環境が大きく影響していると考えています。この二人の差は、九九を練習する時間の差でしかないのです。
確かに、強制的に九九を覚えさせる事は可能です。それにより、その場の結果は得られるでしょう。しかし、それが以降の学習にマイナスの影響を与えるとしたらどうでしょうか。大切なのは、今ではなく将来なのですから。小学生には膨大な時間があります。焦る必要はないのです。
目指すべきは、将来に渡って能動的に努力し続ける様になる事です。どんな学習の際にもこの事に配慮する事が、教える現場では必要と我々は考えています。
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