数学と種類と対応方法

2021/10/31

■数学の種類に応じて、試験には対応すべし。

 数学は大きく分けて2種類あります。学問としてどう呼ぶかは別として、数字に関するものと図形に関するものです。実は数字と図形が混在しているものもあるので、正確には2+1種類となります。2(+1)種類があるからと言って目的や理解の仕方は変わりませんが、時間の制約のある試験となると話は別です。
 数字に関するものは、基本的な論理を理解すれば殆どの問題は解く事が可能です。後は、何度も問題を解いてスピードを速めれば試験にある程度は対応する事が出来ます。これに対して図形に関するものはこうは行かないのです。特に解くまでの時間に問題が出てきます。
 図形に関するものは、基本的な論理を積み上げて思いも寄らない辺や角の関係が導き出されています。その場で、その関係を導いて問題を解こうとすると試験時間内には到底終わらないのです。従って、その関係を知識として持っておく必要があるのです。すなわち、数学なのにも関わらず知識を試すような問題となっているのです。この事を理解した上で学習を進める事はとっても大事です。
 また、この逆も成り立ちます。思考を試している問題に知識で対抗しても良い結果は得られないでしょう。また、これを応用して種類ではなく自身の得意、不得意に応じて対応方法(approach)を変える事は、短時間である程度の結果を出すことには効果があると思います。特に学習時間に限りのある高校生の数Ⅱ、数B以降の分野は、種類ではなく自身の得意、不得意で対応方法を変えるのは技術(Capability)として必要です。

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