大学受験と英語と目的

2021/11/30

■日本で何かを学ぶ上で英語は副次的な手段であり、そうであるならば高校、中学での学習内容も含めて大学入試のあり方を捉え直した方が良いのでは。

 大学入試の英語の問題を見ていると、特に難関大学と言われる大学の問題ですが、何か釈然としないのは我々だけなのでしょうか。それに比べて、TOEICの問題はそんな感覚は一切湧き出て来ないのは何故なのでしょうか。
 日本の大学で講義を受ける際に使用される言語は当然ながら日本語です。その上で、例えば工学部の内容を理解、習得する為に英語が必要なのでしょうか。確かに、新しい情報を早く知る為には英語は必要ですが、あくまでも既存の内容の理解、習得を目標にしている学士レベルであれば、殆どその必要もないでしょう。強いいて挙げれば、卒業研究の論文作成の際にしか出番はない様に思います。では、英語自体に価値があると言うのでしょうか。アメリカの英語を話している少年は、英語を話せない日本の大人より知的レベルが高いという事でしょうか。そんな事はあり得ないですよね。所詮、英語は手段でしかありません。言語は、知り伝える為の手段でしかないのです。従って、英語自体は学問ではないのです。英語を学ぶ事によって、英語自体が新しい発見を手助けしてくれる訳ではないのです。他の言語との比較や、言語の歴史的な変容とかであれば学問と言えそうですが。だからと言って、英語の価値がない訳ではありません。世界の共通言語は、どんな理屈をこねようが、英語である事は間違いないのです。英語で伝え、知る事は教育の中の一科目として必要なのです。世界を知る為に英語が必要であり、それが目的であるのであれば、その目的に沿って教育が為せれ、その目的に沿って試験が実施されるべきです。正しい文を作成出来るとか、難解な文が理解出来るとか、それらは目的に沿っているのでしょうか。間違えようが、ある程度の内容は伝えることが出来る。通常の文であれば、内容を理解出来る。大学レベルであればそれらで十分であり、逆にそれらを目指すべきなのではないでしょうか。10年間という短くはない時間を英語に費やした結果、現在の日本社会における大人たちの英語のレベルどんな状況であるかが、それを物語っているのでは。

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